グーグル流「最小の人数」で最大の成果」を生み出す方法 ピョートル•フェリクス•グジバチ著

•この本が気になっている方は…

レビューを書いている私は日本の組織で20年近く働いてきたわけだが、この本のマネジメントの視点は目からウロコだった。日本の伝統的な組織のマネジメントは全否定されているかもしれない。

日本の組織文化が全否定されているのは耐えられない、という人は読まない方がいいだろう。

耳の痛い話を受け入れられる人はぜひ購読をお勧めする。チームの生産性が上がることは目に見えているからだ。

この本にはチームがどのように生産性を上げていけるか、ということが具体的に書いてある。マネージャー層向けではあるものの、メンバークラスが読んでも生産性向上に活かせるような内容が多い。

今後は間違いなく主流になってくるマネジメントの考え方だろう。

なぜなら、精神論的なものではなくGoogleの研究というエビデンス付き。

Googleの研究「プロジェクトOxygen」、「プロジェクトアリストテレス」といったものがエビデンスとしてベースにあり、そこから著者の深い経験などでかみ砕いてくれているような内容。

•チームの生産性を上げる上で一番大事なこと

「心理的安全性」が一番大事とのこと。

心理的安全性とは何かというと、例えば「何かチームが間違っていることをしているんじゃないか?」と思っているときにそれを指摘できる場合は心理的安全性がある、といえる。それを指摘して「何を生意気なことを言っているんだ?」などと言われてしまうような環境だと心理的安全性は低い。

以下チャットGPTの説明。

心理的安全性とは、チームメンバーがミスを恐れずに自由に意見を言える環境のことです。このような環境では、従業員がストレスなく発言や提案ができるため、問題解決やイノベーションが促進され、結果的に仕事の生産性が向上します。心理的安全性が高い職場では、チーム内のコミュニケーションが活発になり、無駄な確認や誤解が減ることで効率的な業務遂行が可能となります。

これを見てわかるように心理的安全性の高さというのは即生産性につながるが、私がSESで色々な職場を見てきた限り心理的安全性が高い職場というのは少ない。

少し人数が多くなってくるとダメになる傾向が強いと思う。

逆に少人数であれば比較的心理的安全性は高くなる傾向にあったと思う。(本のレビューとは関係ないが、、、)

•超優秀なメンバーが集まればマネージャーは必要ない?

Googleに入れるほどの人は個人の能力が非常に高く、マネージャーはいらないのでは?という疑問がGoogle内で発生したので、実際に検証したとのこと。

それはプロジェクトOxygen(オキシジェン)と呼ばれるもので実験された。

成果を上げているチームと、上げていないチームの違いを検証したところ、優秀なマネージャーには8つの特徴があることが分かったそう。

8つの特徴とは…

①よいコーチである

②チームを勢いづけて、マイクロマネジメント(チームのメンバーに対する過度な監督•干渉)はしない

③チームのメンバーが健康に過ごすこと、成果を上げることに強い関心を持っている

④生産的で成果主義である

⑤チーム内のよき聞き手であり、メンバーと活発にコミュニケーションしている

⑥チームのメンバーのキャリア形成を手助けしている

⑦チームのためのはっきりしたビジョンや戦略を持っている

⑧チームのメンバーにアドバイスできる専門的技術•知識を持っている

(P.19,20から引用)

私はこれを見たとき、真逆のことをしてしまっている組織は多いのではないかと思った。

⑥チームのメンバーのキャリア育成を手助けしている(P.19,20から引用)

という箇所については自社内でのキャリアではなく、転職して自分自身の市場価値を高めたい、という人に対してもその人のモチベーション管理の上で知っておく必要がある。

マネージャーの目的はチームとしての成果を上げることだが、チームメンバー個人としては開発したアプリを履歴書に書き、自分を高く売り込むというのがモチベーションであることもある。何がモチベーションになるのか、というのは人によって違うのでそれについては別途記事を書きたい。(PMP試験で出るので勉強中)また、この本にも非常に具体的に書いてある「シチュエーショナルリーダーシップ」やチームメンバーの個性に応じた接し方を著者のピョートルさんの経験をもとに詳細に書いてくれている。これだけでも本を買った価値があるというものだ。

ほかにも価値のある内容が無数にあり、レビューの記事内では紹介しきれないが特に面白いと思ったものを一つ紹介する

「ディズニーストラテジー」という有名な戦略

有名な戦略、とのことなので知っている方も多いのかもしれないが、私は初見だった。

ウォルトディズニーは新しい映画を作る際にはまずは夢想家と話しをしてアイディアを膨らませ、次にリアリストと話しをして実現可能な具体的な案に落とし込む、最後に批判家と話しをしてリスクなどのネガティブな要素を洗い出すとのこと。

なるほど、人によって思考のタイプが異なるので自分一人で考えるのではなくいろいろなタイプの性格の人に協力を仰ぐそう。

チームメンバーにもおそらく多様なタイプの人材がいることと思うが、それぞれ適切な役割を割り振ることでチームとして最大限実力を発揮できそうだ。

これが例えばアイディアを膨らませる段階で批評家に協力を依頼してしまったら最悪で、アイディアを考える意欲もくじかれてしまうだろう、、、と思う。適材適所が大事。

この本は紹介しきれない有益な情報がたくさんあるので気になった方はぜひ購入して読んでみてください。私も定期的に読み返さないといけないと考えています。

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「世界最高のチーム」グーグル流「最小の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 ピョートル•フェリクス•グジバチ著

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投稿者 kojiro777

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