ピョートル•フェリークス•グジバチ著
•感想
この本を読むまで、自分の働き方は他と比べてどうなのか、「メンタル面」「集中力」「対人関係」といった面で軸がなかったんですね。なので、とりあえず一生懸命頑張る。といった働き方に陥っていました。その結果、仕事が終わったころには心身ともに疲弊しきっている状態になっていた。。。
それが、この本読んだ後は仕事中も気を張りすぎることなく適度にリラックス、適度に緊張しながら作業できるようになった。
具体的にどのように取り組めば生産性が最大化できるのか、ということが分かったため仕事に取り組むうえで過度に頑張らなくても済むようになったということが得られて大変良かった。本当に読んでよかった。
•本の導入部
僕は、グーグルをはじめ、各国の職場を見ていますが、はっきりいって、日本人は疲れている気がします。
皆さん、すごく頑張っています。
でも、各国の生産性を比べてみると、日本はどちらかというと、低いほう。
頑張っているのに、結果も出ないのですから、心身ともに疲れるのも無理はないかもしれません。
(P.1から引用)
そう、私も疲れている割に生産性が上がっていないことがよくあります。
ではどうやって疲れずに生産性を上げていくのかが非常に具体的に書いてあります。
以下は目次を引用。
•第1章 時間のマネジメントから、「集中力」のマネジメントへ –フローに入れる環境をつくる
•第2章 疲れず生産性を上げる「エネルギー」と「感情」のマネジメント
•第3章 確実に自分をチャージする食事•睡眠•運動の習慣
•第4章 疲れる組織と疲れない組織 – 心理的安全性が不安を取り除く
•第5章 疲れない働き方
•疲れる原因のうち大きなものの一つは人間関係。心理的安全性がとても大事。
•第1章 時間のマネジメントから、「集中力」のマネジメントへ –フローに入れる環境をつくる
1日1時間半フロー状態に入れば生産性は2倍になるとのことです。
まず、前提として、日本の労働生産性は他国に比べて低いといわれています。アメリカに比べて半分程度の労働生産性です。(詳細に知りたい方は「労働生産性 世界ランキング」等でGoogle検索してみてください。)
つまり、1日1時間半程度フロー状態に入ることができればアメリカと同等程度の労働生産性を発揮できるようになるということ。
ちなみに今、私たちが一日のうちどれくらいフロー状態で仕事しているのかというと、、、
Flow Genome Projectのスティーブン•コトラー博士の研究によれば、平均的なビジネスマンは1日のうち5%程度しかフローに入っていないそうです。1日の勤務時間が8時間だとすると、30分弱しかフロー状態がないということになりますね。
(P.26から引用)
30分のフローから1時間半のフロー状態にすると生産性が2倍。導入しない理由がないですね。
具体的にどのようにすればフロー状態になれるのか知りたい、という方はぜひ本を買って読んでみてください。(この記事の最後のリンクを参照ください。)
•第2章 疲れず生産性を上げる「エネルギー」と「感情」のマネジメント
疲れずに生産性を上げることなんかできるのか?と思いますが、結論からいうとできます。
この中で「スプリント」というテクニックが紹介されています。スプリント、というのは例えばテスト前に一夜漬けした記憶はありますか?その時って集中力がすごかったと思います。それを意図的に作り出すようなテクニックのことと思ってもらえばよいかなと思いました。
詳細なやり方は「Google流疲れない働き方」に書いてありますのでご確認ください。
「スプリント」は奥深く、それだけで本一冊出ているような内容です。詳しくはこちらを読んでもらってもいいかもしれません。
SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法(Amazonアソシエイトのリンク)
認知心理学で、感情をマネジメントする(P.92から引用)
個人的にはこの項目はピョートルさんの豊富な経験値からいえることが書いてあると思いました。
•第3章 確実に自分をチャージする食事•睡眠•運動の習慣
この辺はみんなわかってはいるけどなかなかできない、という感じですよね。
しかし、Googleでは従業員に料理を教えるそうです。それだけ食事が生産性に及ぼす影響というのは大きいということですね。
私は趣味でボクシングしていますが、筋トレやボクシングを突き詰めていくと、食事にもこだわるようになりますね。ボクシング、筋トレを突き詰めていくというのは実は仕事の生産性をあげることにつながっているのかもしれないと、個人的に思います。
•第4章 疲れる組織と疲れない組織 – 心理的安全性が不安を取り除く
他の本でも必ずでてくる「心理的安全性」です。働く上ではもはや必須なのではないかと思われる「心理的安全性」ですが、なかなかこれを意識した組織というのは日本ではまだ少ないのではないかと思う。
誰もが発言するたびにびくびくしているようでは組織として100%の能力を発揮するのは難しいでしょう。また、ビクビクしながら働くのと、のびのびと楽しく働くので比較すればどちらが生産性を上げることができるかというと言うまでもなく後者でしょう。
組織としてどのように心的安全性を担保していくのか、というのは難しい部分もありますが基本的な考え方さえ学べば方向性を考えていくことはできそうです。
•第5章 疲れない働き方
現在日本では「働き方改革」と言って、テレワークや、プレミアムフライデーといった時短策を掲げていますが、大事なのは、そうした制度ではありません。
人が幸せに働き続けるには、次の5つの段階が必要です。
とのことで、幸せに働き続ける考え方が紹介されています。幸せに働き続けることができればQOL(人生の質)が大変上がりますね。
嫌なことを我慢し続けて定年まで働くよりも幸せに働き続けることができた方が良いに決まっています。
これにより個人の満足度が上がれば組織への定着率が上がり、生産性も上がりWin-Winですね。
日本の組織においてもこの辺を意識したマネジメントが浸透していけばアメリカの労働生産性に徐々に近づいていくのではないかと思います。
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